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【人間国宝 北村武資】(夏もの) 角帯 「羅 グレーおびたベージュ」

人間国宝 北村武資氏の作品としては大変珍しい、男性用の『羅(ら)』の角帯作品です。

『羅』とは、経糸を捩らせながら織られた隙間のある網状の捩(もじり)織物です。羅の組織には経糸が捩れ合ったところに緯糸が通っている目の細かい網捩と、捩れをはずしたところに緯糸が通っている目の粗い籠捩があり、この二つを組み合わせて文様を織り出します。この二種のうち、一般的には網捩が表出して文様を作り出すのですが、北村氏の場合は逆に籠捩で文様を織り出したり、網捩と籠捩を同等に組み合わせて連続させるなど、独自の羅を完成させています。

お色目は、ほんのりグレーおびた落ち着いたベージュ。茶系、黒・グレー系にも幅広く合わせていただきやすそうな色味です。一色の仕上がりだからこそ、羅の立体性がいっそう美しく感じられます。

また、帯端の部分には『武』の落款がほどこされています。
※落款は、房を切る通常仕立の場合、仕立てで内側に隠れる、または裁断されます。

古代のものとは全く異なる今日に生きる織物としての北村氏の織世界。現代の人間の手技が作り出した美をお手元にてぜひお楽しみください。


人間国宝 北村武資氏について

■1995年「羅」認定
■2000年「経錦」認定

二つの分野で人間国宝に認定されている方は現在でもほとんどいません。

15歳の時から精進した西陣織の技術を駆使して、誰からも教わることなく編み出されたこの織。人間国宝の世界では「世襲」か「師匠について長年修業を積んで身につける」かの二通りの道が大多数を占める中、 北村武資氏はただ独学で自身の道を築き上げました。

1972年、「長沙馬王堆漢墓(ちょうさまおうたいかんぼ)写真速報展」で出会った「羅」という織物。その幻想的な美しさに魅せられ、しかもそれが2000年前の人々の生活の中で生きていた美しさであったことに感銘を受けた北村氏。それから、そこで見た写真のみから推測して羅を復元したということに驚かずにはいられません。

羅を自在に織ることができるようになった北村氏が、次に目指したのは「経錦」の復元でした。「経錦」も中国の唐の時代に日本へ伝わりましたが、製織が比較的容易な緯錦が主流となり、奈良時代以降には織られなくなった織物です。

権威のあるさまざまな発表の場で数々の賞を受けたことは言うまでもありません。

しかし、北村氏の織りは、単なる古代製織技法の復元ではありません。 北村氏の織物は『現代に生きる織』と言われます。 古代とは全く違う独自の世界。織技の解明、継承を求めつつも、現代の街に合う色や地風を作り上げる。かつて古代中国の人々の中で羅が生きてきたように、現代の人間が現代に生きる織物を現代感覚で作り出していかなければならないと考えているのです。

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  • 素 材: 絹100%
  • 色 柄: グレーおびたベージュ
  • サイズ: 帯幅約10.5cm
  • 仕立て: 房を切って端をかがります(お好みによって落款と房を残してのお仕立ても承ります。)
  • 納 期: 約10日
  • 価 格: お気軽に問合せください
    *お仕立て代、消費税、送料込みの価格です。

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