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【8月 女性コーディネート4】人間国宝の究極の手技が生み出す優美な色柄の調和と品格、身に纏う喜びを味わう

商品番号
20150824_w_cord04

今月は、おすすめコーディネートのご紹介<第2弾>、2015年8月27日(木)から開催の「人間国宝の染と織 展」にちなんだコーディネートを2点ご紹介いたします。※もう一つのコーディネートはこちら。

銀座もとじにて、8月27日から開催の「人間国宝の染と織 展」では、1954年に、重要無形文化財保持者、通称「人間国宝」と呼ばれる認定制度が誕生した草創期に認定された作家から、現在精力的に制作している作家まで、銀座もとじ初登場の作家を含む総勢17名により、日本の染と織の粋を紹介いたします。

それ自体は眼に見えない〈技〉という宝を、眼に見える作品に、しかも従来にない新しい姿かたちに築くことが人間国宝たちの仕事です。特に着物や帯という染織ならではの形式は、私たちが手に触れ、身に纏うことのできる、いわば特別の宝物といえるのではないでしょうか。

こちらは、「木版摺更紗」の重要無形文化財保持者、鈴田滋人氏による美しい鶯色味を帯びた地色に繊細な木版摺更紗の紋様が施された訪問着作品に、同じく重要無形文化財保持者 北村武資氏によるホワイトベージュ地に珊瑚色で縁取られたやさしい橙色の花市松が美しい「経錦」の袋帯を合わせました。

鈴田滋人氏は、染色作家・鈴田照次氏(1916~1981)を父に、1954年、佐賀県鹿島市に生まれました。「型絵染」の重要無形文化財保持者・稲垣稔次郎氏(1902~1963)に師事した父・照次氏は、鍋島更紗の伝統技法を「木版摺更紗」として復活させました。江戸時代にはいわゆる鍋島更紗として生産されながら、技法の核心が口伝に拠っていたこともあり、この技法は明治の廃藩の後、一旦は途絶えてしまいました。照次氏は当初、ろう染や型絵染を手掛けていましたが、昭和30年代に「鍋島更紗秘伝書」「鍋島更紗見本帳」と出会い、そこに記されていた「地形」「上型」の指すものが木版であることをつきとめて、木版と型紙を併用するこの染技法を復活させました。

しかし、技法の解明からわずか10年足らずで惜しく照次氏は他界され、鈴田滋人氏は武蔵野美術大学で日本画を学んでいましたが、迷う余地もないまま、家業を継ぐこととなりました。

2008年(平成12年)に重要無形文化財保持者の認定を受けた鈴田滋人氏の指定技法「木版摺更紗」は、木版と型紙を併用します。まず目の詰まった掌大の木材ブロックの木口で凸版を作り、直接模様の輪郭や骨子を墨で捺染し、さらに、木版に合わせて型紙に模様を切り抜き、型紙を孔版として顔料や染料を直接色摺りしていくという、まさに手仕事によってひとつひとつが染められた、根気のいる染技法です。

袋帯に合わせた「経錦」は、人間国宝・北村武資氏によるもの。1995年に「羅」によって、2000年には「経錦」によって、重要無形文化財保持者として認定されました。15歳の時から精進した西陣織の技術を駆使して、誰からも教わることなく編み出されたこの織。人間国宝の世界では「世襲」か「師匠について長年修業を積んで身につける」かの二通りの道が大多数を占める中、 北村武資氏はただ独学で自身の道を築き上げました。

1972年、「長沙馬王堆漢墓(ちょうさまおうたいかんぼ)写真速報展」で出会った「羅」という織物。その幻想的な美しさに魅せられ、しかもそれが2000年前の人々の生活の中で生きていた美しさであったことに感銘を受けた北村氏。それから、そこで見た写真のみから推測して羅を復元したという唯一無二の偉業を成したげら得た方です。

羅を自在に織ることができるようになった北村氏が、次に目指したのは「経錦」の復元でした。「経錦」も中国の唐の時代に日本へ伝わりましたが、製織が比較的容易な緯錦が主流となり、奈良時代以降には織られなくなった織物です。権威のあるさまざまな発表の場で数々の賞を受けたことは言うまでもありません。

こちらのコーディネートに合わせた袋帯は、北村氏の『経錦(たてにしき)』の作品です。『経錦』とは、経糸の浮き沈みで地と文様を織り出した錦のことです。数色の色経糸をまとめて1本のように扱い、地や文様に必要な色経糸を表に出し、残りの色経糸を裏側に沈めることによって織り表すという、大変複雑な織の技法です。

作品名は『飛鳥文』。上品なあたたかみあるほんのり白茶おびたアイボリーの地に、おだやかな橙ベージュの花とグレーベージュの葉で表現された華やかな花市松模様が美しいデザインです。花の輪郭には朱珊瑚色がきりりとしたアクセントで浮かび上がり、花の中央には極細い金糸が品の良い煌めきを放ちます。色使いも楚々と品が良く、それでいて花のボリュームがふっくらとして明るく、女性らしい存在感が香ります。

訪問着と帯の色柄の調和は、優美で楚々として、この上ない品を感じさせてくれます。帯締・帯揚には、明るめの色を添え、穏やかで優雅な大人の女性らしさを感じられるコーディネートに仕上げております。


【人間国宝の染と織展】【人間国宝 鈴田滋人】 木版摺更紗 訪問着 グリーン 【人間国宝の染と織展】【人間国宝 鈴田滋人】 木版摺更紗 訪問着 グリーン
 ■ 商品番号:1010602091

【人間国宝の染と織展】【人間国宝 北村武資】 袋帯 「経錦 飛鳥文 橙×珊瑚×グレーベージュ」 【人間国宝の染と織展】【人間国宝 北村武資】袋帯「経錦 飛鳥文 橙×珊瑚×グレーベージュ」
 ■ 商品番号:1310103367

帯揚げ アイボリー×薄ピンクぼかし 唐花模様入り 帯揚げ アイボリー×薄ピンクぼかし 唐花模様入り
 ■ 商品番号:1570209323

帯締め アイボリー×グレーベージュ 帯締め アイボリー×グレーベージュ
 ■ 商品番号:1570113258

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